7月 南天の花
南天の花は、一つひとつが1㎝にも満たない小さな花です。中心部は黄色く突き出ており、その周囲を白い花弁が優しく包んでいます。花言葉は「幸せ」「良い家庭」「福をなす」。その姿に込められた意味が、静かに語りかけてくるようです。
花が咲く頃、南天の枝葉は勢いよく伸び、若々しい緑が手を広げるように大きく広がります。その中心から、まっすぐに花が咲き立ち、まるで皆で一斉に花を咲かせているかのような印象を与えます。このような姿が、花言葉の由来となっているのかもしれません。
その形状からは力強さが感じられますが、色合いの面では楚々として控えめで、花はあまり目立ちません。うっかりしていると、花が咲いたことに数日間気づかないこともあるほどです。
それは、夏の陽射しが勢いを増すにつれ、南天の花の白と黄が光に溶け込んでしまうからでしょう。
やがて受粉が進み、実が育ち始めると、夏から秋にかけて緑色は深みを増し、実は大きく膨らんでいきます。そして12月頃には、鮮やかな赤色に熟します。
この熱を帯びていくような変化に因んで、南天の赤い実には「私の愛は増すばかり」という花言葉が添えられています。
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10月から11月 八つ手の花
特徴的な葉姿から、天狗の羽団扇の別名があります。
天狗は、古くから日本に伝わる、神や妖怪ともいわれる伝説上の生き物で、顔が赤くて鼻が高く、神通力を持ち、空を飛び、深い山に住んでいるといわれています。伝説上では、特に格の高い天狗が、奇数の羽でできた団扇を持っているとのこと。
団扇自体に強い妖力があり、山火事や、嵐を起こすことも、瞬間移動もでき、人の心も操れるなど、妖怪が持つ物の中でも最強で、魔物を退治する力もあるとされています。
ヤツデは秋から冬に、枝先に白い放射状の丸い花序が集まった白い花を咲かせます。花の後は、白から徐々に緑の実になり、その後、黒くなります。
ヤツデの花言葉は親しみ、健康、分別です。
親しみは、葉が、大きな手で招いてくれているように見え、お客様を「親しみ」を込めて迎える気持ちに繋がることから。
健康は、葉が濃い緑で光沢があり、厚いので健康的に見えること、「八つ手」の八は末広がりであること、害虫駆除に使われてきたこと、また、葉そのものが丈夫なことからつけられたそうです。
分別の由来は花の仕組みにあります。
ヤツデの花の、確実に他の花の花粉を受け取ろうとする賢さを表現している花言葉が「分別」で、物事がよくわかっているという意味になります。
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11月から12月 柊の花
柊の花の咲く季節は、11月~12月の寒い時期です。濃いグリーンの葉の脇から白く香りの良い小花を数個まとめて咲かせます。花の後、翌年の初夏に黒に近い紫色の果実を実らせます。
柊の花には、キンモクセイのような芳香があります。その香りは顔を近づけてやっと確認できるくらいの香りです。ハッとするような優しい香りを楽しめます。
日本では柊を節分に飾る風習がありますが、その理由は葉の尖った縁が鬼の目に刺さることから鬼が嫌うからだそうです。同じく鬼が嫌うというイワシの頭と合わせて魔除けとして飾ります。
クリスマスの頃に出回る赤い実の付く柊は、モチノキ科のセイヨウヒイラギです。節分に飾る柊は、日本に自生するモクセイ科の柊です。
セイヨウヒイラギは春に白い花を咲かせ、初冬に赤い果実を実らせます。柊は初冬に白い花を咲かせて、初夏に黒紫色の果実を実らせます。
花言葉は、先見の明、用心深さで、鋭いギザギザの葉に由来します。
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