Chi‐Fu（シーフ）

場所は梅田駅となにわ橋駅の中間くらいに位置します。 北新地のメイン大通りから東に歩き、路地に入っていったところにあります。 ちなみにこちらは数少ない、「ヌーベルシノワ」と呼ばれているお店。 ヌーベルシノワとは料理のジャンルで、フレンチの様な創作性のあるモダン中華の事を指します。 イノベーティブ料理やオリジナル創作料理などに近いイメージですね。 言葉は知っていたものの、僕自身も今回が初体験です。 外観は一見古めのビルにありますが、シンプルながら雰囲気のある佇まいで、 その建物が逆に存在感を醸し出しています。 店内は中華の要素はなく、品のあるレストランといった感じです。 全席テーブルで、通常フ...ロアと共にバックに個室ともなるフロアがもう一つあります。 こちらランチは５０００円と８０００円のコースのみの展開でして、後者を選択。 では料理内容に。 ・初雪 - Winter is coming（一口のアミューズ） ・燻 - Smoke（前菜の盛り合わせ） ・白樺 - Birch（オリジナル北京ダック） ・大根 - Radish（クエのジュレソース？） ・二重の豚 - Dual（フグの豚バラ巻き） ・獅子頭 - Lion Head（肉団子とズワイガニ） ・伝統と起源 - Tradition and the Beginning（ちまき & フグと豆板醤のビーフン） ・熟成 - Small Maturing Dessert（紹興酒のプリン） ・酸辣甜 - Hot & Sour Dessert（唐辛子のアイス、焼き柿、リンゴ） 以上の料理内容です。 全てにおいて洗練されたモダンな料理の盛り付けと面白い食材の組み合わせ、そしてオシャレな器、これは中華じゃないよね？ というような見た目の一品もありつつ、食べてみると味は中華。 ＸＯ醤の味付けから北京ダックのテリヤキ系のソースなど、意外と味付けは王道。 見た目とのギャップが面白く、一見まとまっていないようで、統一された調理。 洋や和のテイストも盛り込まれた、ジャンルにとらわれないこちらのお店ならではの 見事なオリジナル創作中華料理でした。 肝心の味ですが、見た目ほどの複雑さはなく、唸るほどの一品はなかったものの、どれも安定して美味しかったです。 ただ一点気になった事で、揚げ物を使われた料理が内容としては少し多く、食べ終わった頃にはお腹に結構溜まっている感じがありました。 油の量が多かったのか、この日のディナーは全然お腹が空かずの状態でした。 創作性は素晴らしいのですが、もう少し軽めの調理もバランス良くしてもらえると より食べやすさが増すかなという個人的な見解です。 サービスはしっかりと説明してくれる料理の説明から、暖かい気さくな対応、 丁寧なスタッフの方ばかりでとても居心地が良く、終始和やかに食事をすることが出来ました。 帰りも外まで見送っていただけました。 神戸にはもちろん、大阪でもここまで現代的に特化した新しい中華はないと思うので、是非新たなジャンルを追求したい方はこのヌーベルシノワを味わってみてください。 新しい物好きな僕にとって素敵なレストランでした。

December 2015に訪問